2チャンネル概要
2ちゃんねるは1990年代後半に開設されて以来、日本で最大規模のインターネット掲示板として多数のユーザーに利用されていますが、このサイトでは無許可で個人のプライバシーを漏らしたり、特定の人物を誹謗中傷する書き込みが横行しており、度々問題になっています。
2ちゃんねるには削除依頼用の投稿フォームが用意されており、個人情報や誹謗中傷の書き込みを指定して削除するよう求めれば、削除人と呼ばれる管理者から書き込みを削除する権限が与えられたユーザーによって削除される仕組みになっています。また、2014年8月頃から重要削除対象としている項目に限り、メールでの削除依頼にも応じるようになりました。しかし、削除はガイドラインの項目に該当していなければ行われず、掲示板の規模に対して十分な数の削除人がいないことや、本業の傍らで書き込みの削除を行っていることなどから、明らかにガイドライン違反にあたる書き込みの削除を依頼しても長期間未対応となるケースが多く、個人情報や誹謗中傷の書き込みが多数放置されっぱなしになっているのが現状です。
2チャンネルの解決は弁護士に
もし、2ちゃんねるで自分自身の個人情報や誹謗中傷の書き込みが行われた場合は、SNSやインターネット掲示板におけるトラブルの処理を専門とする弁護士に依頼することで早く解決する可能性があります。弁護士は依頼を受けると、内容証明郵便などによって個人情報や名誉毀損にあたる書き込みの削除を請求し、相手が応じなければ裁判所に仮処分の申し立てを行います。そして、仮処分の決定が確定した後に有料ストレージサイトに決定書の正本をスキャンしたファイルをアップロードし、2ちゃんねるの運営会社にこの画像のURLを添えて再度削除要請を行うと、最短で即日で書き込みが削除されます。
以前は、一般的な仮処分申し立て案件と同様の流れで手続きがすすめられていました。しかし、2ちゃんねるの運営会社は外国にあるため、日本語で記載された書類の英訳と、完成した書類の送達の両方に時間がかかり、申し立ててから裁判所の命令を受けて削除が実施されるまでは7~10ヶ月程度かかっていました。現在では、同様の仮処分申し立ての事例が増えて弁護士と裁判所の双方でノウハウが蓄積され、仮処分決定の判断についても審尋なしで行われるようになり、運営会社も決定書の正本が手元に無くても、弁護士がアップロードした画像かPDFファイルで決定書の正本の内容が確認できれば削除に応じるようになっています。